BEGINNER COURSE / DAY 01 OF 06
Day1|ウェブマーケティングの全体像と基本用語
最初に施策を覚えるのではなく、ウェブマーケティングが「誰に、どんな価値を、どう届け、どう成果を測る活動なのか」を一枚の地図として理解します。
このDayで、できるようになること
- ウェブマーケティングとデジタルマーケティングの違いを説明できる
- 8つの領域と顧客ファネルの関係を説明できる
- KGI(最終目標)・KPI(中間指標)・CV(成果行動)を自分の仕事に置き換えられる
- 自社が今どこで詰まっているか、仮説を言葉にできる
STARTER GLOSSARY
先に知っておく用語
この先で登場する言葉を、最初に短く確認します。完全に暗記する必要はありません。分からなくなったら、ここへ戻ってください。
- CV(Conversion/成果行動)
- 成果として定義した行動。購入だけでなく、資料請求や予約も含みます。
- ファネル(顧客の段階別人数)
- 認知から購入まで、顧客が段階的に進む流れを人数で捉える考え方。
- チャネル(情報を届ける経路)
- 顧客へ情報を届ける経路。検索、広告、SNS、メールなど。
- タッチポイント(顧客接点)
- 顧客が企業や商品と接する場所・瞬間。
- KGI(Key Goal Indicator/重要目標達成指標)
- 最終的に達成したい成果。売上、粗利益、顧客数など。日本語では「最終目標」と考えると分かりやすい言葉です。
- KPI(Key Performance Indicator/重要業績評価指標)
- KGIへ近づいているかを見る途中の指標。日本語では「中間指標」に当たります。
- CVR(Conversion Rate/成果達成率)
- 訪問やクリックのうち、問い合わせや購入などの成果へ至った割合。
- LTV(Lifetime Value/顧客生涯価値)
- 一人の顧客が、取引や関係の全期間でもたらす価値。
CHAPTER 01
1. ウェブマーケティングは「施策の集合」ではない
SEO、広告、SNSは手段です。先に決めるべきなのは、事業として達成したいこと、対象となる顧客、届ける価値、成果の定義です。ウェブマーケティングとは、ウェブ上の接点を使って顧客との関係をつくり、事業成果へつなげ、データで改善し続ける一連の活動です。
押さえるポイント
- 目的:売上・利益・問い合わせ・継続率など、事業成果を定義する
- 顧客:誰の、どんな状況と課題に向き合うかを決める
- 価値:競合ではなく自社を選ぶ理由を言語化する
- 仕組み:集客、成果、育成、計測を一本の流れとして設計する
自分の仕事に置き換える
この考え方が現在の仕事のどこに当たるか、一つ具体例を書いてください。
CHAPTER 02
2. 8つの領域を一枚の地図で捉える
「戦略立案→顧客理解→集客施策→成果につなげる→顧客育成」が成果を生む主工程です。その全体を「データ測定・改善」「仕組みづくり」「安全運営」が下支えします。どれか一つだけ強くても、他が弱ければ成果は頭打ちになります。
押さえるポイント
- 戦略立案:目的・価値・優先順位を決める
- 顧客理解:市場、競合、顧客の行動と声を知る
- 集客・成果・育成:認知から継続まで体験をつなぐ
- 測定・仕組み・安全:再現性と信頼性を支える
自分の仕事に置き換える
「分かっている事実」と「まだ想像していること」を二つに分けてください。
CHAPTER 03
3. 顧客ファネルとカスタマージャーニー
ファネルは、認知から購入までの人数変化を管理する考え方です。カスタマージャーニーは、その各段階で顧客が何を考え、どんな行動を取り、何に迷うかを捉える考え方です。数字と心理の両方を見ることで、改善すべき接点が見えてきます。
押さえるポイント
- 認知:存在を知る
- 興味・情報収集:自分に関係があると感じる
- 比較・検討:選択肢を比べ、不安を解消する
- 購入・継続・推奨:価値を実感し、関係が深まる
自分の仕事に置き換える
今やっていることのうち、目的を説明できないものに印を付けてください。
CHAPTER 04
4. 最初に覚える15の基本用語
用語は暗記ではなく、英語の略称が日本語で何を意味し、次に何を判断するために使うのかまで理解します。
押さえるポイント
- KGI(重要目標達成指標):最終的に達成したい事業成果
- KPI(重要業績評価指標):KGIへ近づいているかを見る途中の指標
- CV(コンバージョン/成果行動):問い合わせ・購入など、成果として定義した行動
- CVR(コンバージョン率/成果達成率):訪問のうちCVした割合
- CPA(成果獲得単価)/CAC(顧客獲得コスト):1件の成果・1顧客の獲得にかかった費用
- LTV(顧客生涯価値):一人の顧客が関係期間全体でもたらす価値
- CTR(クリック率)/CPC(クリック単価):広告や検索結果の反応と費用
- SEO(検索エンジン最適化):検索を通じて必要な情報を見つけてもらう活動
- CRM(顧客関係管理)/MA(マーケティング活動の自動化):顧客情報を管理し、関係づくりを支える仕組み
- GA4(ウェブ・アプリ行動解析)/GTM(計測タグ管理):行動を測り、計測設定を管理する仕組み
自分の仕事に置き換える
この考え方が現在の仕事のどこに当たるか、一つ具体例を書いてください。
MODEL CASE / THINK FIRST
ミニケース:問い合わせが増えない会社
広告のクリック数だけを増やしても、LPの価値が伝わらず、フォームが使いにくければ問い合わせは増えません。戦略、顧客理解、集客、成果、計測をつなげて確認すると、「広告が悪い」のではなく「届ける相手と着地後の体験がずれている」という本当の課題が見えます。
広告媒体を増やせば、問い合わせも比例して増える
集客は3.2倍。しかしLPは「誰向けで、何が変わるか」が曖昧で、フォームも12項目ありました。
問題は広告量ではなく、届ける相手と着地後の体験のずれ。対象を絞り、価値・事例・フォームを整えると、訪問9,200でも問い合わせは61件になりました。
- この会社は、どの数字だけを見て判断していましたか。
- 顧客が広告をクリックした後、どこで迷ったと考えられますか。
- あなたなら、次の1週間で何を一つ確認しますか。
WORKSHOP
手を動かして、自分の仕事に置き換える
自社または身近なサービスを一つ選び、「目的・顧客・価値・集客・成果・育成・計測」を各1行で書いてください。空欄になった場所が、次に学ぶべき現在地です。

SELF CHECK / Q&A
理解度チェック
まず自分の言葉で答えてから、「回答と解説」を開いてください。
Q1SEOや広告を選ぶ前に決めるべき3つは何か
事業目的、対象顧客、届ける価値です。施策はこの3点を実現する手段として選びます。
Q2ファネルとカスタマージャーニーの違いは何か
ファネルは段階ごとの人数変化、カスタマージャーニーは各段階の行動・心理・疑問を捉えます。
Q3CVRが低いとき、集客以外に何を確認するか
LPの訴求、証拠、CTA、フォーム、対象顧客との一致、計測設定を確認します。