Day2|市場と顧客理解

BEGINNER COURSE / DAY 02 OF 06

Day2|市場と顧客理解

「誰に売るか」を想像で決めず、市場の構造・競合・顧客の声と行動から、選ばれる理由の材料を集めます。

学習目安 90–120分演習 30分初心者向け

このDayで、できるようになること

  • 市場・競合・顧客を分けて調査できる
  • 定量情報と定性情報を使い分けられる
  • ペルソナを架空のプロフィールで終わらせない
  • 顧客の意思決定プロセスをジャーニーに整理できる

STARTER GLOSSARY

先に知っておく用語

この先で登場する言葉を、最初に短く確認します。完全に暗記する必要はありません。分からなくなったら、ここへ戻ってください。

インサイト(顧客の本音・洞察)
本人も明確に言葉にしていない、行動を生む本質的な動機。
VOC(Voice of Customer/顧客の声)
問い合わせ、商談、レビューなどから得られる顧客の意見や要望。
ペルソナ(代表的な顧客像)
施策判断に使う代表顧客像。実データを根拠にします。
検索意図(検索の目的)
検索した人が本当に解決したいこと。
定量データ
件数や割合など、数値で把握できる情報。
定性データ
発言や観察など、理由や背景を理解する情報。
ジョブ
顧客が特定の状況で片づけたい用事。
代替手段
直接競合以外に、顧客が目的達成のため選べる方法。

CHAPTER 01

1. 顧客理解は施策の精度を決める

顧客理解が浅いと、誰にも刺さらない訴求、検索意図とずれた記事、不要な広告配信が増えます。顧客理解とは、属性を並べることではなく、顧客が置かれている状況、達成したいこと、障害、比較基準を捉えることです。

LESSON SLIDE 1-A全体の考え方
01状況:いつ、どこで、どんなきっかけで課題が生まれるか
02ジョブ:顧客が本当に片づけたい用事は何か
03ペイン:放置したときの不利益や不安は何か
04意思決定:誰が、何を基準に、どの順番で選ぶか
上から順に暗記するのではなく、4つがどうつながるかを説明してみましょう。
LESSON SLIDE 1-B具体例で理解する

顧客像は年齢と職業で十分?

最初の考え

「40代の経営者」をターゲットにした

起きたこと

課題も検討理由も違う人へ同じ訴求を出して反応がぼやけた

考え直す視点

属性より、状況・ジョブ・障壁・判断基準を具体化する

考えてみる: 自社では、同じ思い込みが起きていないでしょうか。

押さえるポイント

  • 状況:いつ、どこで、どんなきっかけで課題が生まれるか
  • ジョブ:顧客が本当に片づけたい用事は何か
  • ペイン:放置したときの不利益や不安は何か
  • 意思決定:誰が、何を基準に、どの順番で選ぶか

自分の仕事に置き換える

この考え方が現在の仕事のどこに当たるか、一つ具体例を書いてください。

CHAPTER 02

2. 市場・競合・顧客を3層で調べる

調査は「市場の大きさ」「競合の見せ方」「顧客の生の声」を混ぜずに集め、最後に重ねます。

LESSON SLIDE 2-A全体の考え方
01市場:規模、成長性、季節性、規制、技術変化
02競合:価格、価値提案、集客チャネル、導線、口コミ
03顧客:検索語、閲覧行動、問い合わせ、商談、利用後の声
04自社:実績、強み、提供制約、利益構造
上から順に暗記するのではなく、4つがどうつながるかを説明してみましょう。
LESSON SLIDE 2-B具体例で理解する

競合サイトを見るだけが市場調査?

最初の考え

競合の見出しと価格だけを模倣した

起きたこと

顧客が代替手段としてExcelや外注も比較していることを見落とした

考え直す視点

市場・直接競合・代替手段・顧客の声を別々に集める

考えてみる: 自社では、同じ思い込みが起きていないでしょうか。

押さえるポイント

  • 市場:規模、成長性、季節性、規制、技術変化
  • 競合:価格、価値提案、集客チャネル、導線、口コミ
  • 顧客:検索語、閲覧行動、問い合わせ、商談、利用後の声
  • 自社:実績、強み、提供制約、利益構造

自分の仕事に置き換える

「分かっている事実」と「まだ想像していること」を二つに分けてください。

CHAPTER 03

3. 定量と定性を行き来する

定量データは「何が起きたか」、定性データは「なぜ起きたか」を教えます。アクセス解析だけでも、インタビューだけでも不十分です。数字で異常を見つけ、声と行動で理由を探し、再び数字で確かめます。

LESSON SLIDE 3-A全体の考え方
01定量:検索数、流入、CVR、売上、継続率
02定性:インタビュー、営業メモ、問い合わせ、レビュー
03仮説:数字と声をつなぎ、検証可能な説明にする
04検証:小さな施策で反応を確かめる
上から順に暗記するのではなく、4つがどうつながるかを説明してみましょう。
LESSON SLIDE 3-B具体例で理解する

アクセス解析だけで理由は分かる?

最初の考え

離脱率が高いページを短くした

起きたこと

顧客は長さではなく、料金条件が不明で離脱していた

考え直す視点

数字で場所を見つけ、インタビューで理由を探す

考えてみる: 自社では、同じ思い込みが起きていないでしょうか。

押さえるポイント

  • 定量:検索数、流入、CVR、売上、継続率
  • 定性:インタビュー、営業メモ、問い合わせ、レビュー
  • 仮説:数字と声をつなぎ、検証可能な説明にする
  • 検証:小さな施策で反応を確かめる

自分の仕事に置き換える

今やっていることのうち、目的を説明できないものに印を付けてください。

CHAPTER 04

4. ペルソナとジャーニーを実務にする

ペルソナは「35歳・趣味は旅行」といった飾りではありません。施策判断に必要な情報だけを持つ代表顧客像です。ジャーニーには各段階の行動・心理・疑問・接点・必要コンテンツを記載します。

LESSON SLIDE 4-A全体の考え方
01ペルソナ:課題、目標、判断基準、障壁、情報源
02ジャーニー:認知、情報収集、比較、決定、利用、継続
03接点ごとの問い:顧客はいま何を知りたいか
04証拠:どのデータ・発言からそう判断したか
上から順に暗記するのではなく、4つがどうつながるかを説明してみましょう。
LESSON SLIDE 4-B具体例で理解する

ペルソナは一度作れば完成?

最初の考え

会議室で想像した人物像を固定した

起きたこと

商談で聞く決め手とペルソナの設定がずれていた

考え直す視点

根拠となる発言・データを記録し、定期的に更新する

考えてみる: 自社では、同じ思い込みが起きていないでしょうか。

押さえるポイント

  • ペルソナ:課題、目標、判断基準、障壁、情報源
  • ジャーニー:認知、情報収集、比較、決定、利用、継続
  • 接点ごとの問い:顧客はいま何を知りたいか
  • 証拠:どのデータ・発言からそう判断したか

自分の仕事に置き換える

この考え方が現在の仕事のどこに当たるか、一つ具体例を書いてください。

MODEL CASE / THINK FIRST

ミニケース:検索流入はあるのに商談化しない

記事は初心者の情報収集ニーズに合っていましたが、サービスはすぐ導入したい責任者向けでした。検索ユーザーと購買決定者を分け、初心者にはチェックリスト、責任者には費用対効果と導入事例を用意すると、役割に合った次の行動を作れます。

ある企業の改善記録最初の仮説

競合と同じ訴求にすれば、顧客にも伝わる

調査対象競合3社のみ
記事流入月9,000
商談化率0.4%
しかし、実際には…

流入ユーザーは初心者、サービスの決裁者は責任者。必要情報が一致していませんでした。

本当のボトルネック

顧客の役割と検討段階を分け、初心者には整理資料、責任者には費用対効果と導入事例を用意しました。

答えを見る前に、3分考えてください
  1. この会社は、どの数字だけを見て判断していましたか。
  2. 顧客が広告をクリックした後、どこで迷ったと考えられますか。
  3. あなたなら、次の1週間で何を一つ確認しますか。

WORKSHOP

手を動かして、自分の仕事に置き換える

顧客インタビューを想定し、「直前の出来事」「困っていたこと」「比較したもの」「決め手」「不安」を聞く質問を5つ作り、既存顧客1名の回答を仮置きしてください。

このDayの成果物顧客課題シート+簡易カスタマージャーニー

SELF CHECK / Q&A

理解度チェック

まず自分の言葉で答えてから、「回答と解説」を開いてください。

Q1定量と定性はそれぞれ何を教えるか
回答と解説

定量は「何が起きたか」、定性は「なぜ起きたか」を教えます。両方を行き来して仮説を作ります。

Q2実務で使えるペルソナに必要な項目は何か
回答と解説

課題、目標、状況、判断基準、障壁、情報源、そして根拠となる実データです。

Q3顧客ジャーニーに証拠を残す理由は何か
回答と解説

想像と事実を分け、施策後に学びを反映して更新するためです。